シイラは、英語で Dolphine Fish (ドルフィンフィッシュ)、
クック諸島マオリ語でMahi Mahi (マヒマヒ) という。
平たい体で、身幅は薄く、頭は大きく、特にオスは、前頭部がトサカの様に
異様に張り出し、私の知る限り、はっきりいって不細工な魚である。
沖合いの表層にいることが多く、ダイバーは水中ではあまりお目にかかれない
魚であ る。たまに、ボートでの移動中、大波の中に、その姿を発見することはある。
腹部の 黄ー黄金色と、異様な形の頭部が、印象的な魚である。
シイラは、引き釣りの際、引きの強さ、海面をはねまわるだいご味から、
日本では、トロール・フィッシングとして釣り人に人気が高い魚である。
しかしながら、日本では釣り味に比べて食べる方はいまいち人気がないようだ。
魚屋さんでも見たことがない。
ラロトンガでは、マヒマヒはごく日常的に食されている。
小麦粉の衣をつけて、フライに。フライパンで焼いて、ステーキに、
ココナッツソースを添えて。生でイカマタに。
(イカマタは、クック諸島のローカル料理。)
生でも、焼いても、揚げても、おいしい魚である。
先日、友人のボートでトローリングへ繰り出した。
まだ日の上がらないうちに出港、この日、初めて海上で日の出を見た。
朝日に照らされるラロトンガ島は美しく、これだけでも価値がある、と、感動した。
なかなか引かなく、ちょっと船酔いし始めた途端、ジジジ・・・・・
やった~!ヒット!
ツナ?ワフー(サワラの仲間)?と、興奮、跳ね上がったその姿は、なんとマヒマヒ!
しかし、このマヒマヒ、私の知っているマヒマヒと全然違う。背部は鮮やかなブルー
グリーン、腹部は輝くゴールドで、うっとりするほど、美しい魚なのであった。
これが、あの「マヒマヒ」?と驚くのも束の間、船に上げられ、殺されたマヒマヒは、
急激に体色を変え、鮮やかなブルーグリーンは紺色に、ゴールドはくすんだ黄色
に変色した。
港に着いた頃には、お馴染みの不細工なマヒマヒとなっていた。
新鮮なマヒマヒは、もちろんサシミに。淡白で適度に脂ののった白身、
その味は、鯛のサシミに少し似ている。
残りはステーキに。ココナッツソースもおいしいが、日本人なら、
やっぱり醤油とレモンでしょう。ご飯とよく合う、最高のディナーとなった。