たたりじゃーーたたりじゃーーヴァイマアンガのたたりじゃーーー。
ラロトンガには今、たたりの噂が流れている。
ラロトンガ島初、本格的大型5星リゾート建設現場でのことである。
約13年前、クック諸島政府とイタリアの資金で、シェラトンホテルグループの
大型ホテル建設に着工した。
建物、スイミングプール、一部の部屋までできていたのに、
急な資金不足で未完成に終わった。
その後13年間日本を含む様々な投資家による工事再開のニュースが流れたが、
結局実現せず、廃墟と化したその広大な敷地は、ゴーストタウンのようになっていた。
この地は呪われている、とか、いろいろな噂が流れたが、その未完成リゾートが、
遂に、先月工事再開した。
今回の資本家は、「呪われているだと?ふっ。馬鹿なことを。。。」というコメン
トをしていたが、どうやら噂は本当のようだ。
工事再開初日。クレーンの先端がいきなり落っこちた。幸い怪我人はなかったが、
不吉な予感が。
現場で子供や女性の話し声笑い声が聞こえる。誰もいないのに。
そして、極めつけが、槍を持った巨人の話。
夜のセキュリティ監視員が、現場から逃げ出した。大頭の巨人が、槍を振り上げ
て近づいて来たと言う。。。
たたりじゃーーたたりじゃーーヴァイマアンガのたたりじゃーーー。
この地に呪いがかけられていることは事実である。20年以上前、ある人が個人
的な怨みで、この地に伝統的ポリネシアンスタイルの呪いをかけた。
彼は、自らをかつてのポリネシアの戦士の様に装飾し、当時若者だった、
現在クック諸島を代表する有名な彫刻家に呪いの槍を彫らせ、
この地に強力な呪いをかけた。
呪いを解くには、呪いの言葉を一語一語間違いなく唱える必要がある。
呪いをかけた本人は、既に亡き人である。
唯一現場に居合わせた彫刻家だけが、呪いの言葉を知っている。
しかし、彼はその強力な呪いを解くことができるほど、
はっきり覚えていないという。ということは、つまり、
この呪いは一生解けないものなのである。
前述の様なたたりが本当にあったのかどうかはともかく、人々がそれを信じ、
噂が流れている限り、リゾート建設は難航しそうだ。
そういう意味では、呪いは確実に効いている。
ああ、恐ろしや、恐ろしや。